時間や場所に縛られず自由に働けるおすすめクラウドソーシングサービス ベスト11【受注者編】

「クラウドソーシングサービス」とは、仕事を発注したい企業と受注したい個人を、仕事の案件ごとに、オンラインで直接マッチングするサービスのこと。テレワーク普及を追い風に、今年に入りますます利用が増えている。 「ダイヤモンド働き方研究所」では、日頃からクラウドソーシングサービスを利用して仕事をしている400名を対象に調査を実施。サービスや収入の実態を聞き、受注者(仕事をする人)から見た「おすすめクラウドシーソングサービス ベスト11」を選出した。

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おすすめクラウドソーシングサービス ベスト11【受注者編】
第1位 ITエンジニア向け、報酬の中抜きがない
assign navi(アサインナビ)

IT

総合評価(4.39) / 
満足度(4.56) 
メジャー度(4.08)
第2位 国内シェア・取引額・ユーザー数1位の業界最大手
Crowd Works(クラウドワークス)

総合

総合評価(4.32) / 
満足度(3.95) 
メジャー度(5.00)
第3位 仕事の機会と活躍の場を広げたいフリーランス向き
Lancers(ランサーズ)

総合

総合評価(4.21) / 
満足度(3.85) 
メジャー度(4.87)
第4位 ご近所で頼み・請け負う日常のちょっとした用事
ANYTIMES(エニタイムズ)

軽作業・家事

総合評価(4.20) / 
満足度(4.25) 
メジャー度(4.10)
第5位 記事作成代行に特化、月間納品記事数291万本
Shinobiライティング(シノビライティング)

ライティング

総合評価(4.19) / 
満足度(4.33) 
メジャー度(3.94)
第6位 クリエイターにオリジナルの作品制作を依頼できる
SKIMA(スキマ)

イラスト・小説

総合評価(4.16) / 
満足度(4.40) 
メジャー度(3.73)
第7位 自分の「スキル」をオンラインで販売
Coconara(ココナラ)

総合

総合評価(4.13) / 
満足度(4.12) 
メジャー度(4.16)
第8位 クリエイティブ系で10年以上の実績がある
Skillots(スキロッツ)

クリエイティブ

総合評価(4.12) / 
満足度(4.40) 
メジャー度(3.60)
第9位 世界中のクライアントとフリーランスがつながる
Conyac(コニャック)

翻訳

総合評価(4.11) / 
満足度(4.37) 
メジャー度(3.91)
第10位 未経験・スキルなし・短時間でもできる仕事が多い
Shufti(シュフティ)

総合

総合評価(3.98) / 
満足度(4.02) 
メジャー度(3.91)
第11位 報酬の中抜きがない女性向けサービス
mama works(ママワークス)

総合

総合評価(3.86) / 
満足度(4.02) 
メジャー度(3.56)

 

「食えるサイト」と「食えないサイト」の違いとは?

ランキング1位は「エンジニア専門」

ランキング1位となった『assign navi(アサインナビ)』は、ITエンジニアを企業に紹介するサービスだ。仕事の内容の専門性の高さが、利用者の高い収入や、満足度につながったものと考えられる。また、ITエンジニアという仕事の内容自体が、クラウドソーシングという仕事の形態に向いているとも考えられるが、ITエンジニアとしてのスキルがないと仕事をするのは難しい。

大手サイトでは「仕事の見極め」が必要

2位の『CrowdWorks(クラウドワークス)』と3位の『Lancers(ランサーズ)』は、いずれもクラウドソーシングサービスの大手と言える存在だ。さまざまな分野・形式の仕事が揃っており、圧倒的な募集件数と登録者数を誇る。「規模の大きさ」はやはり重要で、掲載案件数も多ければ自分に合う仕事を得られるチャンスは増える。
しかしながら、アンケート結果によれば、受注者の満足度は、やや低い水準にとどまっている。これは、大手であるがゆえに、誰にもできて、報酬単価が安い仕事が、一定の比率存在するためであると考えられる。逆にいえば、誰にでもできる仕事を受注するのでなく、自分のスキルを見直して、比較的単価が高い仕事を選んで受注すれば、結果的に満足度も上げられる可能性があるということだ。また、サービスを不満に感じる理由として「システム手数料の高さ」を挙げる人が比較的多かった。

未経験でも始めやすい「ライティングの腕試し」

4位の『ANYTIMES(エニタイムズ)』は、軽作業や家事など、日常のちょっとした用事を頼みたい人と、そうした仕事を引き受けたい人をマッチングするサービスだ。実際に依頼者に会って仕事をする案件が多いため、地域的な制約がある。しかし、実際にこのサイトで運良く相手を見つけて仕事をできた人は、比較的高い満足度を感じているようだ。

5位の『Shinobi(シノビ)ライティング』は、WEBの記事作成のためのライティングに特化したサービスだ。作成記事のタイトルや、記事に含める単語があらかじめ指定されているなど、発注者と記事の方向性等について面倒なやりとりをせずに仕事ができる。
一方で、作成された記事が採用されて報酬がもらえるかどうかは記事作成時にはわからないうえ、報酬はポイント制で、換金した場合の報酬水準も決して高くない(1文字0.1~0.5円程度)。初めてライティングの仕事をする人が腕試しをするには良いサービスだと言える。

平均月収は「5万9468円」

6位の『SKIMA(スキマ)』は、クリエイター向けのクラウドソーシングサービスだが、なかでもいわゆる“萌え系イラスト”を描く人と、描いて欲しい人の取引が活発だ。そもそもイラストを描けなければ仕事をするのは難しいが、絵心がある人には、満足度の高いサービスになっている。

以上のようにランキングでは、特別な資格やスキルを要したり、時間や場所の制約を受ける仕事には、それに見合った報酬単価が設定され、受注者の満足度も高かった。ハードルを越えている人/苦にならない人にとっては、サービスの満足度は必然的に高くなるのだろう。
逆に、特別な資格やスキルが要らず時間と場所を選ばない仕事は、多くの人が参入できるので報酬単価はなかなか上がらず、満足度も低くなってしまう傾向が見られた。ちなみに、ダイヤモンド働き方研究所が行ったアンケートでは、クラウドソーシングの仕事で得ている平均月収は5万9468円だった。

 

 仕事受注の基本「4つの募集形式」とは 仕事受注の基本「4つの募集形式」とは

クラウドソーシングサービスで仕事を受注するに際しては、サイトの選び方の他に、仕事の募集形式についても知っておきたい。仕事の発注者から募集する方法としては主に「タスク」「プロジェクト」「コンペ」の3つの形式があり、受注者から募集する方法として「販売」がある。

クラウドソーシングのキホン「4つの募集形式」
形式 募集する人 代表的な仕事内容 仕事完了までのプロセス 報酬水準 無報酬リスク
タスク 発注者 データ入力やアンケート回答など 応募し、要件通り仕事をしたと認められる 低い あり
プロジェクト IT系やライティングなど 応募して契約先として採用され、要望に応じて仕事を完了させる 中程度~高い 少ない
コンペ デザインやイラスト、企画など 作品案や企画案が採用される 高い あり
出品 受注者 自分が得意なことなら何でも可能 自分のスキルや時間、労力の買い手を見つけて仕事を完了させる 中程度~高い 少ない

「タスク」形式は「日雇い」ならぬ「“分”雇い」

「スキマ時間」で仕事が完了

特にこれといった自分の得意分野やスキルが思い浮かばない人、空き時間・スキマ時間を有効活用してお小遣いを稼ぎたいという人には、「タスク」形式で仕事を受注することら始めてみたい。募集があればすぐに着手でき、クライアントとのやり取りも必要なし。案件にもよるが15-30分以内に完了できるものも少なくない。

簡単だが報酬はゼロに近い「名刺入力」

「タスク」形式の中でも最もシンプルな仕事に「名刺入力」がある。画面に名刺の一部の画像(情報が特定されないようにバラバラになっている)が表示されるので、そこに見える文字や数字を所定の欄にテキストで打ち、それが何の情報の一部なのか(会社名/部署名/役職名/個人名…等々)を判断して分類するだけ。
簡単だが報酬単価は1項目あたり0.1円~0.2円。1項目を10秒で入力したとして1分で0.6~1.2円、1時間で36円~72円にしかならない(しかも、ミスが見つかるとペナルティで減額される)。

「アンケート」はやや報酬が上がる

もう少し単価が高いジャンルに「アンケート」がある。「指定映画の感想を500文字以上書く。1作品につき30円(所要時間10分)」「家計に関するアンケート。選択式の設問20項目で10円(所要時間3分)」といった案件が並んでいる。
所要時間はあくまでサイト側が設定した目安に過ぎず、たいていはそれ以上かかると思った方がいい。またずらりと並んだリストから自分が答えられる案件を探すのにも、それなりの時間はかかる。もちろん、どこかのサイトにあるコメントをコピペしたりすると、不採用になって報酬が支払われない。

より良い仕事へのきっかけ作り

タスク形式の仕事を時給換算して一般的なパートやアルバイトなどと比べると、最低賃金時間額にも遠く及ばないので、これで食べていこうとするのは全く現実的ではない。
だが場所を選ばず、誰に気を使うこともなく、自分のやりたい時にやりたいだけできるのがタスク仕事のいいところ。これまで何をするでもなく浪費していた時間がお金になるならメリットはある。チリも積もれば何とやらで、タスク形式の仕事だけで月1~2万円程度を稼いでいる人もいる。気軽に簡単にできる仕事の1つとして、あるいはもっと高い報酬の仕事を受注するきっかけを得たい人が選ぶ受注形式だ。

コミュニケーション能力次第の「プロジェクト」形式

「タスク」形式より単価が高い

タスク形式の仕事は、単発仕事の連続で発展性はあまりないものだった。しかし、データ入力やアンケートを繰り返していればタイピング速度は上がるし、簡潔な文章を短時間に書き上げるコツもつかめてくるだろう。そうすれば、タスク形式より単価の高い「プロジェクト」形式に取り組んだ方が、高い収入を得られる。
また、もともとウリになるスキルや経験がある人なら、「プロジェクト」形式の仕事から始めても大丈夫だ。

スキルや経歴をアピール

プロジェクト形式の仕事は単価も難易度も幅広いが、「タスク」形式との主な違いは、①クライアントによる選考がある、②仕事の詳細や進め方などでクライアントとのやり取りがある、という2点だ。
選考は主に「経歴」や「見積・提案」の提出によって行われる。自己紹介や志望動機、スキルや実績、どの程度の仕事を受けられるか、連絡を取りやすい時間や手段などを記入する。選考の第2段階としてオンライン面接やスキルテストが実施されることもある。その後クライアントから連絡があり、仕事内容や条件の詳細を確認、双方が合意すれば契約が成立する。
社員の採用面接プロセスとも似ているが、社員採用ほど面倒ではない。また採用といっても、業務委託先として採用されるだけなので、雇用関係は通常発生しない。

「初心者可/未経験可」の案件も

選考で重視されるのは仕事の実績数と評価、あいさつ文や志望動機などがきちんと書けているかといったところ。
最初は誰でも実績ゼロ・評価ゼロからのスタートだが、そこはアピール次第。「初心者可/未経験可」の案件もあるので、そういうところで実績を積み上げたうえで、より高い報酬の案件を狙うのもいい。

クライアントとの関係次第で
継続的な仕事に

また、タスク形式の仕事を積み重ねていれば、クラウドサービスに実績として蓄積される場合がある。その実績をアピール材料として、プロジェクト形式の仕事に応募してみるのもよいだろう。プロジェクト形式では“人”が選ばれるので、クライアントと良い関係が築けると、継続的に仕事を受けられるチャンスもあるからだ。
「タスク」形式と「プロジェクト」形式の両方の形式を取り扱っているのは、『CrowdWorks(クラウドワークス)』『Lancers (ランサーズ)』『mama works(ママワークス)』『shufti(シュフティ)』などだ。

イチかバチかの「コンペ」形式

高報酬の「勝者総取り」

ロゴ/バナー/チラシ制作、ネーミング/キャッチコピー考案など、クリエイティブ系の仕事に多いのが「コンペ」形式だ。募集要件でコンセプト、発注者の希望、用途、注意事項が提示されていているので、それに沿った作品を作成し応募する。
発注側からすると、多くの提案を募り、その中から最も優れたものを選定できるメリットがある。報酬は採用された提案にのみに支払われる(提出後に発注者から修正依頼が来る場合もある)。勝者総取り制なので報酬は総じて高めだが、選定されなければ対価は得られない。

「必ず一つは採用される」仕組み

多くのコンペ形式では、発注側はあらかじめ「仮払い報酬費用」をサービス側に納め、募集期間が終了したら実際に使用する/しないに関わらず、必ず1つを採用案として選定し報酬を支払わなければならない取り決めとなっている。「募集してみたけれど良いものがなかった」という理由でキャンセルを許してしまうと、アイデアの盗用ができてしまうからだ。
同様に募集中にも納品状況(応募者と作品および納品日時)は公開され、不正を防ぐ仕組みが採用されていることが多い。

アイデア盗用に注意

ただ、たとえば発注者が身内に応募させたものを採用として、見えないところで落選したアイデアを使ってしまうといった不正は起こり得る。こうすると発注者はサービス側に支払う手数料だけで、アイデアを募ることができることになってしまう。もちろん採用されなかった成果物の知的財産権・著作権は製作者側にあるのだが、トラブルとなる可能性がゼロではないことには留意しておきたい。

「出品」形式は自分のアイデアで勝負

自分の能力を自分で売る

以上のように、仕事の発注者が受注者を募る「タスク」「プロジェクト」「コンペ」形式とは異なり、仕事の受注者が自分のスキル/作品/労力をマーケットに「出品」して、自分で直接買い手を探す形式もある。自分の仕事の能力を、フリマアプリで売り出すようなイメージだ。
「出品」形式での募集が盛んなのは、ランキング4位の『ANYTIMES(エニタイムズ)』や、ランキング7位の『coconala(ココナラ)』だ。

オンラインの仕事か、オフラインの仕事か

ANYTIME(エニタイムズ)』は、家の掃除、買い物代行、家具の組み立てなど日常の軽作業や語学レッスン等を依頼したい人と、仕事をしたい人をマッチングするサービス。メッセージのやり取りや代金の受け渡しはアプリ上で行い、対面でサービスが完了したら売り手と買い手が相互に評価をしあうというシステムだ。
一方『coconala(ココナラ)』は「あなたの似顔絵を描きます」「お店のチラシを作ります」「1週間分の食事メニューを考えます」「転職の相談に乗ります」など、オンラインでやり取りが完結するサービスに限定されている。

報酬額は自分で設定できる

「出品」形式による募集では、身近なニーズを掘り起こす能力が出品者(仕事の受注者)に問われているとも言える。丁寧に仕事をこなして実績をあげるだけでなく、目を引くタイトル、親近感が感じられるアイコン、わかりやすい説明、質問などに対する丁寧な対応など、売るための努力や工夫が欠かせない。価格設定も比較的自由だ。
逆に、これらのことができれば、ユニークなサービスとして高い報酬が得られる可能性もある。セルフプロデュースとコミュニケーションの能力に長けた人が受注しやすい形式だといえるだろう。

 「稼ぐ」ための戦略 「稼ぐ」ための戦略

「ライティング」の報酬はどうすれば高くできるか?

「タスク」形式のライティング報酬は「非常に安い」

なお、クラウドソーシングサービスでは、タスク形式/プロジェクト形式を問わず「ライティング」の仕事が非常に多い。主にサイトやブログに掲載される記事を執筆する。
タスク形式で募集されているのは、クチコミサイトのレビューや商品・店舗の案内、ツイッター用の広告投稿文など、100~1000字程度の短い文章が中心。クライアントが提示する文字数や表記のルールに従い、テーマに沿って簡潔でわかりやすく書けていることが条件だ。提出してクライアントが「承認」すると報酬が支払われる。
報酬単価は1文字0.1円~と、非常に低い。ひたすら件数をこなさないとまとまったお金にはならないが、いい加減にやると「非承認」とされすべてが無駄になってしまう。

「ネットで検索される記事」を書けるかどうか

プロジェクト形式で募集されているライティングは、ニュースサイトやまとめサイトに投稿する記事から、企業ホームページや自社メディアに掲載する記事までさまざまだが、いずれもネットに掲載されることを前提としているものが多い。報酬単価は0.5~2円程度と幅があるが、タスク形式のものよりは高め。メディアによって、求められる文章量やテイストも異なるので、クライアントとやり取りしながらニーズを探り、チェックを受けて修正・訂正を反映させ、成果物を完成させる必要がある。
記事分野に関する知識があり、検索上位に表示されるような書き方ができればより重宝されるだろう。

「タスク」形式で文章力を磨き、高報酬の仕事へ

報酬には期待できないが、スキマ時間の有効活用と割り切るなら、まずはタスク形式の案件を数多くこなすのが向いている。短文を書き上げるスキルは数をこなせば確実に身につく。
一方、ライティングで一定の収入を得たいなら、プロジェクト形式で受注する方がよい。選考があるので仕事を獲得するまでにそれなりの時間と労力を使う。しかし、クライアントの求めるテイストがわかり、継続的に仕事を受けることができるようになれば、コストパフォーマンスは上がっていくし、報酬を上げてもらうよう交渉することもできるだろう。

確実に報酬を受取るには

労働者として保護されない

クラウドソーシングで仕事を受注すると、多くの場合、仕事の発注元との間で雇用関係は発生しない。あくまで互いに仕事のパートナーという位置づけだ。だから、たとえば相手が約束した報酬を払わなかったとしても、労働者保護の仕組みに頼ることはできず、自分の力で払ってもらうようにするしかない。

トラブルを防ぐ仕組み

そこで「タスク」や「コンペ」の募集形式では、募集をかけた時点で、「プロジェクト」形式ではワーカーが選定され契約が成立した時点で、サービス運営会社がクライアントから報酬を預かる仕組みになっていることが多い。仕事が完了するとサービス運営会社の取り分である「システム手数料」を差し引いた額が、サービス運営会社から受注者に支払われる。このようなシステムによって「成果物を提出したのにクライアントが報酬を支払ってくれない」といったトラブルを防いでいるわけだ。

「ただ働き」させる手口

ただ、今回のアンケートでは、「契約前に『適合テスト』などと称して仕事を提出させられ、ただ働きさせられた」といった体験談も寄せられた。トラブルを防ぐ仕組みがあっても、契約前の作業は補償されないし、契約していないと、悪徳業者を「評価」することすらできない。仕事を受注する側が、応募段階で信頼できるクライアントかどうかを慎重に判断するなど、自己防衛する心構えも必要だろう。

複数サービスに登録すべきか

5~20%が運営会社の取り分

システム手数料の料率は、たとえば大手の『CrowdWorks(クラウドワークス)』『Lancers(ランサーズ)』では報酬の5~20%となっている。「10万円以下の部分に20%」「10万円超20万円以下の部分に10%」「20万円超の部分に5%」といった計算方法だ。つまり報酬額が25万円の場合には2万円+1万円+2500円=3万2500円のシステム手数料が発生する。

報酬を振り込んでもらうためのコスト

受注者が稼いだ報酬は、サービスのアカウントにプールされて、一定金額以上になると任意のタイミングで振込申請ができる。その際には別途「振込手数料」が発生する。1回につき50~300円程度だが、タスク形式の報酬単価を考えるとなかなか気になる金額だ。
報酬が現金ではなく「ポイント」になっているサービスもある。『Shinobiライティング』のBIZ SAMURAIポイントが代表例で、他社のポイントや電子マネーに交換すると手数料がかからない。振込手数料を負担して現金に換金することも可能だ。

半数以上の人が複数サービスを利用

ダイヤモンド働き方研究所が行ったアンケートでは、クラウドソーシングで仕事をしている人の22%が2社、35%が3社以上のサービスを利用していることがわかった。複数のサービスに登録した方が、自分にできる仕事/自分に合った仕事に出会える確率は高くなる。とくに、数をこなさなければ十分な収入にならないタスク形式の仕事では、その傾向は顕著だ。

受け取れない報酬残高

しかし、サービスの掛け持ちが多すぎる場合はデメリットもある。1つは報酬の支払いに関する問題。多くのサービスでは現金の引き出しやポイントとの交換に「残高○円以上」という最低額を設けている。たとえば「残高1000円以上」というハードルがあると、1000円に満たない部分はプールしておくしかない。たかが千円といえども、タスク形式では1件数円~数百円の仕事をコツコツ積み上げていかなくてはならないので、残高を分散させてしまうと効率が良くない。

評価の積み上げが分散する

もう1つは評価に関する問題。プロジェクト形式でクライアントがまず見るのは、応募者の経験値(そのサービス内で過去に手掛けた件数と評価)だ。どのサービスも、これまでの仕事の評価が高いほど受注の機会が増えたり、好条件の仕事が受けやすくなったりするシステムを取り入れている。仕事先が分散すると評価も分散し、恩恵を享受しにくくなってしまうのだ。
受注できる仕事に出会える機会を増やすという意味では1社に絞る必要はないが、メイン1社とサブ1-2社に登録するのが現実的といえそうだ。

バリバリ稼ぎたいのか、お小遣い程度で満足なのか

以上のように「クラウドソーシング」には、仕事のジャンルや難易度、契約の形式から報酬の支払われ方まで、じつにさまざまなスタイルがある。自分にはどんなスキルがあるのか、スキルがないならどうやってこれからスキルアップするの、本業として本気で取り組むのか副業としてマイペースで取り組むのか、バリバリ稼ぎたいのかお小遣い程度で満足なのか――まずは自分がどんなスタンスで向き合うのかを考えてみたい。

 

取材・文=渡辺一朗 編集=eon-net編集室